-Sun&Moon Blog-
catsmoon.exblog.jp
エキサイトブログスキン配布 (Mac OS10.5 Leopard・Safari) ★基本的にコメントにレスしません
by catsmoon
プロフィールを見る
画像一覧
Top | Out
年末所感
2008年 12月 25日 |
1人当たりGDP、日本は19位 by MSN産経ニュース
内閣府が25日発表した国民経済計算確報によると、2007年の日本の1人当たり名目GDP(国内総生産)は、OECD(経済協力開発機構)加盟30カ国中19位だった。今年1月、大田弘子経済財政担当相(当時)が通常国会冒頭の経済演説で「もはや日本は『経済は一流』と呼ばれる状況ではなくなった」と述べて反響を呼んだが、念頭には、18位だった06年の1人当たりGDPがあった。さらに順位を落としたことで、日本の経済力低下が鮮明になった。
 07年の日本の名目GDPは前年比0・5%増の4兆3854億ドル(当時のレートで516兆4247億円)。1人当たりでは3万4326ドルで、首位のルクセンブルクの3分の1以下となり、前年19位だったイタリアに抜かれた。名目成長率の伸びが低かったことや、対ユーロで円安だったことが要因。
 1990年代半ば、日本の“指定席”は3位だった。
私の人生の大半において、日本の経済は時につまづきつつも、基本的に成長を続けていたし、当時は国民総生産 = GNPと言ったが、それも2位だ、3位だと威勢のいいものであった。

そういう世相の中に育ったから、国は常にプラス成長を続けるものと無意識下に思っていたし、バブルが弾けても、それは一時的なものだ、あるいは、だとしても世界の中では悪い方じゃないと思っていた。
知識としての歴史は学んでも、本質的には全く学んでいなかった訳である。



といっても、この記事のように辛うじてまだ前年比増加ではある。

しかし、実感として日本経済が発展を続けている、過去よりも未来はよくなると感じている日本人は、一体どのくらいいるのだろうか。

それでもなお発展途上国に比べれば恵まれた国だとは思う。
だが、主要国の中での日本の凋落は目を覆いたくなる惨状だ。
昇った陽は沈む。

今更ながら、しみじみとそう感じた時、斜陽という言葉、蒼茫と暗くなるという言葉が浮かんだ。
前者は言うまでもなく、太宰の有名小説のタイトルであり、戦後、没落していく旧華族を描いたもの。
「蒼茫と暗くなる」というのは、確か山本周五郎の短編の中に出てきた表現で、暗澹たる運命に静かに赴こうとしている武士の心情に被せるように、情景描写として使われていた気がする。

今、日本は否応なく凋落の道を歩んでおり、いつかまた陽が昇るとしても、今はまだ闇は深くなろうとしている。
最近こそ経済の悪化は著しいが、少し前までは良かったではないかと仰るむきもあるかもしれないが、実感として、そう感じていた国民は多かったろうか。

かつて、私が小中学生だった頃の、あの未来は明るいと何の疑いもなく信じられた希望はなかったように思う。
それどころか、好景気と政府が言い、マスコミが報じるほど、まるでいつか破綻がくるとわかっていながら、それまで現実から目を反らし、酒浸りになって、景気のいい話をぶちあげている人を見た時のように、薄ら寒いものを感じた。
身の回りに楽になっていくものがなく、希望を支える根拠も示されなかったからだ。
それでも、まだ日本がそこまで酷く転落するとは思っていなかった、いや、思いたくなかった。
そこにこの着々と下がっていくGDPである。

そろそろ日本は現実を受け入れなくてはならない時期ではないか。
今の日本の状態は、正しく斜陽であり、蒼茫と暗くなろうとしているのである。
それが避け得ない流れなら、恬淡と、冷静に、威厳をもって、雄々しく、事実を受け入れる国であって欲しい。
そうしてこそ、再び陽を昇らせる、それもかつて日本を照らしていた太陽よりも、より輝かしく、誇り高く、広くを照らす太陽を昇らせることができると思う。

その陽が昇るのが、もしや私の死後だとしても、私は残る人生、暗さを増す世相の中に苦しまねばならないとしても、なお自暴自棄になり誇りを失うことなくいたい。
雄々しく、時にはしぶとく、喪失に耐え、むしろ今まで不自由だと思っていた事柄の中に恵みと、楽しみと、生の本質を見出し、後の世代に伝えられれば、個人としては価値ある人生ではないか。

年末にあたって、自分のためでなく、子のため、他人のため、国のための未来を語ることを、来年の課題として自分に与えたい。

※ 参考
図録▽1人当たりGDPランキングの推移 by 社会実情データ図録
[PR]
by catsmoon | 2008-12-25 23:08 | 雑感
<< 恭賀新年 PageTop NICU増床策 >>
XML | ATOM

個人情報保護
情報取得について
免責事項
Blue Paper Skin by Sun&Moon