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裁判官というのは常識はいらないのか?
2005年 02月 18日 |
<キャッチボール訴訟>投げた児童両親に賠償命令   by Excite エキサイト : 社会ニュース

小学生が公園で、同じくキャッチボールをしていた小学生の投げたボールがそれて、胸に当たり、心臓震盪(外傷を生じない程度の軽い衝撃が加わることで、心臓に不整脈を生じるもので、死亡に至ることもある)で亡くなったため、亡くなった子供の両親が、キャッチボールをしていた子供の両親を相手取って損害賠償を求めたもの。
判決はなんと、予見可能であったとして、原告の訴えをほぼ認める6000万の賠償を命じた。



まずは、亡くなったお子さんのご冥福を祈ると共に、そのご両親の嘆きを痛ましく思います。
私は、この判決には異論がありますが、亡くなったお子さんと、そのご両親を非難する心算はありません。
元気だった我が子が突然亡くなり、心臓震盪とか訳のわからないことを言われて、はい、そうですかと納得できる親はいないでしょう。
何故我が子が死ななくてはいけなかったのか知りたいと思うでしょうし、死因を理解したとしても、感情は別です。
非常に不運な事故ですが、遣り場のない怒りを誰かにぶつけたいと思っても誰が非難できるでしょう?
亡くなったお子さんには全く非はないのですから。

ですが、この判決は全く論外です。
お子さんが亡くなった原因は、確かにキャッチボールのボールが当たったせいかもしれません。
ですが、これを予見できる人が何処にいるでしょう?
小児科の医者だって、そのことが起こってから、もしや?と思う事はあっても、子供が公園でキャッチボールをしているのを見て、それが「偶々」それて、「偶々」誰かに当たり、「偶々」心臓震盪を起こし、「偶々」不運にもそれが死に至る「かもしれない」から、危険だ、気をつけるべきだとは思わないでしょう。
まして、専門家でもない普通のお父さん、お母さん、子供ならば、そんな病気、聞いたこともないでしょう。
それをよりによって、予見可能とは、一体、常識というものはないのかと、この裁判官に問いたい。

そもそも、亡くなったお子さんのご両親だって、そんなこと予見はできなかったでしょう。
昨今、子供が被害に遭う悲惨な事件が続いているので、そういったことに巻き込まれる心配や、交通事故にあう心配はしても、小学生の投げたボールに当たって死ぬかもしれないとは、普通考えません。
それを常日頃から本気で心配しているとしたら、むしろ被害妄想の可能性を考えるべきでしょう。

これが、例えばプロ野球選手が本気で投げたボールがそれて、子供の頭に当たって…というなら、話は別です。
プロの選手の投げたボールの球威は大人でも怪我をするでしょうから。
これは誰でも予見可能です。
しかし、今回は同じ小学生であり、普通のボールであり、狙って投げた訳でもなく、亡くなった子に心臓疾患があって、それを周りの子供も知っていたという訳でもないのです。
こんなこと予見できるのは神様くらいでしょう。

であるのに、この判決は、実質、子供にお友達と遊ぶなと言うに等しいものです。

何故なら、心臓震盪というのは、キャッチボールのボールが当たった時にだけ起こるものではなく、軽い衝撃で運悪く心臓が不整脈を起こすものだからです。
外で遊ぶどころか、学校の教室ですれ違う時に、ふとしたはずみで肘が相手の胸に当たった、それだけで起こる可能性もある訳です。
これはもう、不運としか言いようがないことです。
しかも、日本での発症例は、参考にさせていただいた心臓震盪から子供を救う会の説明によれば、10人以下です。

裁判官に聞きたいですね。
貴方は、この事件の前に心臓震盪という病気を知っていたのか、それが起こるかもしれないと考えて行動した事があるのか、それが起こる危険があるからと、子供のキャッチボールを止めた事があるのかと。
予見可能と言うからには、当然、そうあるべきでしょうし、そうでなかったのなら、予見は不能と考えるのが常識というものでしょう。

この不幸な事故から学ぶべきは、子供を友達と遊ばせるななどということではなく、日本の市民への救急救命教育のレベルの低さでしょう。
現場での適切な救命活動ができれば、助かる可能性は十分ある病気だからです。


参考:戸田中央総合病院HP内   心臓震盪から子供を救う会
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