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民主党の人権侵害救済法
2005年 04月 11日 |
まずは、こちらをご覧下さい。

【人権擁護法案】 民主党案はどれくらいヤバいのか by カレーとご飯の神隠し様

自民党が出そうとしている人権擁護法案については、これまでも何度も触れてきて、人権擁護とは名ばかり、言葉の美しさの影に隠れた実質言論弾圧、人権侵害法案だと反対してきました。
自民党では、反対派の議員諸氏が頑張って下さって、今のところ、なんとか提出に抵抗しているところですが、その隙に民主党が出してきたのがこれです。



わかりやすいところでは、こちらをご覧頂くのもよいと思います。
人権侵害による被害の救済及び予防等に関する法律案大綱 by 民主党
このページの「 →民主党案と政府案大綱の違い(対照表)」をご覧頂くと、倒れそうになること請け合いです。

人権擁護法案は、人権という簡単に括る事のできない重大な問題を、定義やそれを判断する委員会の資格は曖昧なまま、ただ「差別だ!」と叫べば、礼状もなしの捜査、罰則を与えられるようにするという、とんでもない危険な法案ですが、民主党案は更に危険度を上げてきました。

人権擁護法案は、「差別だ!」と叫ぶことで、逆差別ができる、それによって言論を弾圧できるため、一部の人にとっては非常に都合のいい法案なのです。
政府を批判しても、外国人を非難しても、犯罪者を非難しても、どれほどその非難が筋の通ったものだったとしても、彼らの人権を侵害している!と言えば、全部黙らせ、従わなければ罰則を与える事ができるのです。
これが、民主党案になると、そのような逆差別を行いかねない人を委員会に「入れなくちゃいけない」ようになり、しかも、特定の誰かに対しての人権侵害ではなく、不特定多数に対しての言葉でもNGとなります。
これは危険すぎます。

何考えてるんだか、一体としか言いようがありません。

そして困った事に、自民党案を廃案にしようと、反対派議員さんや反対運動をしている方々は頑張っておられるのですが、自民党が出さないと民主党が出してしまう、だから、ちょこっと修正してでも(根本から危険な法案なのですから、修正してどうにかなるもんじゃないんです)、自民党が出さなくちゃという風向きになりかねないのです。

今更言うまでもないことですが、私も差別を養護する心算はありません。
ですが、この法案が、本当に差別に泣いている人を救うかといえば、私は逆だと考えます。
差別問題は一部の人にとっては、利権を生みます。
要求をのまないと、お前のところは差別したと訴えるぞ、と脅す事ができるのですね。
この法案は、それに対して法的な根拠を与え、謂われのない脅しに従わなかった人にも罰を与える権利を与えます。

このようなことが頻繁に出てきたら、世の中の人は差別はいけない、やめよう、お互いを理解しようと考えるでしょうか?
私なら、そうは考えません。
表立って非難すれば自分の身が危ないですから、何も言わないかもしれません。
でも、逆に差別されやすい立場にいる人には近付かないようにしようと思うでしょう。
その人個人がどのような人が判断するよりも、うっかり近付いて、ちょっとした何気ない一言を突然、差別だ!と叫ばれ、訴えられてはたまらないという恐怖が先に立つからです。
仮にその人本人はとても素敵な人であったとしても、もしかして周りにそういう人がいるかもしれません。
たまたまその人との会話を聞かれて、周囲が訴える可能性もあります。
(これも偏見です。私自身は、これまでこのような目で誰かを見てきたことはあまりありません。
しかし、この法案の危険を考えるとどうしても浮かんできます。
それは密告されるかもしれないという恐怖からです。
これだけでも、この法案が差別を助長するのか、減らしていくのかわかると思います)

ことに民主党案だと、特定の相手である必要さえないので、その人の事を言った訳でもないのに、突如、訴えられることにもなりかねないのです。
(正確には裁判じゃありません。この法案は裁判の必要がないのです。密告された方は、反論の機会さえないってわけですし、冤罪だったとしてもその被害は誰も責任をとってくれません)

差別問題について話し合おうにも、自分の意見を言ったとたん密告されるかもしれないとなったら、話し合いなどできるはずがありません。
むしろ表立って言えなくなり、陰に隠れることで、余計に、偏見は強まるでしょう。
なぜなら、この法案によって差別者と被差別者の関係が、偏見によるものだけではなく、利害の対立関係に変化するからです。

例を上げてみましょう。
「女は直ぐ甘えるから駄目だ」
これは偏見ですし、女性差別です。
現状では、この偏見を理由に、不当に女性が解雇されたりすれば、裁判でそれを取り消すよう訴えることができます。
しかし、この意見を述べることで、具体的に誰かを傷つけるのではないのならば、意見を表明する自由はあります。
つまり、こう言っていても、ちゃんと女性にも仕事を任せ、成果を上げれば男性と同じく昇給、昇格もさせるなら、繰り返し女性にそれを言って、嫌がらせをするのでなければ、罰されることはありません。

では、自民党案が通ればどうなるでしょう。
この言葉の中の、「女」が特定の女性を指して言われたものならば、その女性は人権を侵害されたとして人権委員に訴えることができます。
そうすると、例えば、実際に仕事でミスをしたのに謝りもせず、後始末をしようともせず、泣き出して誤魔化そうとした女性に対しての非難として、「そんな態度だから、女は直ぐ甘えるから駄目だなんて言われるんだ。もっとしっかり責任持った仕事をしろ」という言葉だったとしても、それについて、特に降格や解雇ということがなくても、差別だ!と言って訴えられるのです。
訴えられれば、裁判で争う事もできず、令状さえなく、突然職場にやってきて、資料の押収、改善命令、従わなければ個人情報公開などの罰が与えられる事になります。
あるいは、それを逆手にとって、「そんなことを言うなら、人権委員に訴えますよ」と脅したり、下手すると、その時には「女は」などと一言も言っていないのに、普段の会話で、「女性は得だよな」なんて雑談していたことを取り上げて、「貴方は私が女性だから、いつもそうやって男性の部下より私ばかり多く叱るのでしょう」などと言って脅す事さえできます。
こうなったら、正当に誰かを非難することさえ出来なくなる訳です。

では、民主党案ではどうでしょう。
「女性は得だよな〜」とお酒の席で、特に誰かを非難する訳でもなく、女性を差別しようという心算もなく、そういう状況もあるということを言っただけでも、NGです。
いきなり女性差別だ!と訴えられる可能性あります。
しかも、それを判断する委員には、差別された経験のある人を必ず入れなくちゃいけません。
本当に真摯に差別問題に取り組む方なら、差別される側の悲しみを考えつつも、それが本当に差別として、誰かを罰し、多大な損害を与えなくてはいけない程のことなのか判断してくれるでしょう。
しかし、それによって利権を得ようと考えるような人だったらどうでしょう?
恐ろしい事になると思いませんか?


お酒の席で「女性は得だよな〜」と言う発言には、確かに偏見も混じっているかもしれません。
しかし、その発言によって具体的に損害を被る人は、ほとんどいないでしょう。
女性は不快な気分になるかもしれませんが、社会で生きていく上で、全く不快な思いをしないことなどありえませんし、意見が一致しない相手も常にいるものです。
それに逆だってあるのです。
「だから男ってのは駄目なのよ」なんて言葉もあるのです。
被害される側、する側が常に固定されている訳でもありません。

しかし、この法案が通る事によって、男性より女性、日本人より外国人、健常者より障害者、一般市民より犯罪者のように、より差別されやすいと考えられる人達と、そうでない人達の間に対立関係が生じます。
何故なら、そういう差別を受けたことのある人が、裁く側にいる可能性が高いからです。
男性だからといって差別されたという人が、委員にいる可能性と、女性だからと差別された人が委員にいる可能性、どちらが大きいかは明白でしょう。
そして、彼らは差別を受けた事があるなしに関わらず、本当に人権について、様々な専門的知識と、冷静な判断力を持っているかどうか、そこを問う資格の必要はないのです。
例えば、女性だからと言って差別されたことがあり、そのために、逆差別的な考えを持っていて、男性は全て駄目だと考えている可能性すらあります。

そして、何よりも、密告された方は、具体的にそれによって被害を被るのです。
それも些細な一言で失うにはあまりに大きいと思われる程のものを、です。
ちょっとした気楽な雑談の席での、何気ない一言。
それをいきなり思ってもみなかった角度から取り上げられ、全くその人を批判する気もなかったのに、ある日突然、職場に委員がやってきて、自分の机を引っかき回し、大事な書類やデータをごっそり持って帰り、今後気をつけないと、情報公開するよと脅してきたら。
その人の、職場での評価は致命的なダメージを被るでしょう。
このような恐ろしいリスクがあるとなったら、そのようにして自分を訴える危険のある相手に抱く感情は、単なる偏見を越えた警戒と敵意になります。
単に偏見から、何かが嫌いだというのと、現実に相手が自分を害する危険があるから嫌いだというのと、どちらの嫌悪や恐怖が強いかは明らかでしょう。

ここであげた例は極端なものです。
現実にはここまでの社会となる可能性は低いでしょう。
私もそこまで日本が腐っているとは思いたくありません。
しかし、何かの意図があって、このようにやろうと思えば出来る。
都合の悪い相手の口を封じる事が、やろうと思えば出来るようにする法案であることに違いはありません。

このような恐ろしい事態を引き起す可能性のある法案が、本当に「人権を擁護」するものなのか。

そして、このような手を使ってでも、誰かを黙らせたいのは誰か?

そう考えてみると、むしろ、人権擁護なんて本当は考えていなくて、そこに何かのメリット、利権のある一部の人達が通したいのではないかと思えてさえきます。

状況は厳しいものですが、それでも、この法案を、自民党案であれ、民主党案であれ、通してはなりません。
廃案とするまで、目を離してはいけないのです。
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by catsmoon | 2005-04-11 11:48 | 雑感
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