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視野の広さ、狭さ
2006年 06月 18日 |
<高3自殺>カンニング疑われ…母親が埼玉県を賠償提訴 by Exciteニュース
カンニングを疑われた3年男子生徒が飛び降り自殺した問題で、生徒の母親(52)が15日、県を相手に慰謝料など8000万円の損害賠償を求める訴訟をさいたま地裁に起こした。

この記事について、既に多くのTBがあって、一つずつ読んでみたのだけれど。
概ね、着目されている点及び多い見解は、以下のようだ。

1. たとえ物理の試験と関係のない日本史のまとめメモだったとしても、試験中にメモを見る行為はカンニングを疑われても仕方ない、カンニングを疑えば教師の対応は当然、なのに、そこまで教師のせいにされても
2. 理由はどうあれ、未熟な子供を五人の教師がよってたかって2時間も責め立てるのはやりすぎだ(これについては、記事ではわかりにくいが、同時に5人で囲んだ訳ではないらしいが、詳細不明)
3. ショックはわかるが、このくらいで自殺することはなかろうに



とりあえず、このニュースについて、記事に書かれた事以上の知識が私にはないので、教師、少年、母親の行動の是非を論評するのは避ける。

気になったのは、この自殺した少年の視野は、おそらく広いとは言えまいということ。
だが、視野が広いか、狭いか、あるいは、今広くなっているか、狭くなっているかというのは、自分ではわかりにくいということ。

少年の、少なくともこの時の視野が広くはなかったろうと思った理由は以下。
記事に書かれたことを元にしている判断なので、詳細な事情によっては間違っているかも知れない。

1. テスト中にメモを見る行為が、他者から見てどう見えるかを考える余裕、視野がなかったように思われること。
それだけ試験に必死だったのだろうが、普段、人の話として冷静に聞けば、それは拙いと、恐らくこの少年も気付いたのじゃないかと思う。

2. 自殺をする直前に、母親に迷惑をかけてすまないといった趣旨のメールを送ったらしいが、カンニングの疑いをかけられたとして、対応策は自殺以外にも色々とあったろうに、それを思い浮かべる余裕、視野がなかったのだろうと思われること。
また、カンニングの疑いをかけられることより、自殺する方が、親にとっては比較にならぬ程にショックだろうということも浮かばなかったのだろうと思われること。

それだけ、学生にとっては試験というのは追い詰められるものなのだという見方もできると思うし、それは恐らく間違っていないだろう。

視野の広さ、狭さについては、別に学生に限ったことではなく、どんな人でも、視野が狭くなる時というのはある。
ただ自分を振り返ってみても、なかなかその時に、自分の視野が適正な広さを持っているかどうかはわかりにくい。
視野が狭いと気付けば、広げる努力も出来ようが、そもそも狭くなっているかどうかがわからない。
明確な基準がある訳でも、チェックするわかりやすい方法がある訳でもない。

視野の狭さというのは、往々にして面倒やトラブルを引き起こしたり、あるいは自分を過剰に追い詰めたりするのだが、なら何でもかんでも広げようとすればいいかと言えばそうではない。
逆に、必要以上に視野を広げることに拘ると、今度は何を見るべきか、焦点がぼけてしまって、八方美人、優柔不断、自信喪失に陥りかねない。

この少年にしても、自分の視野が適正な広さを持っているかなど、自分でわからなかったろう。
それに、その視野を狭いと評した私だが、これは社会人である、つまり学生時代を幸いにしてもう通り過ぎることが出来た私から見て、である。
学生の視野としては、このくらいが普通なのかもしれない。
学生が、試験なんて大したもんじゃない、社会に出ればもっと大変なことは一杯あって、学生の頃の失敗なんて、まだまだ取り返せると考え、のんびりしてしまったら、多分、受験なんかやってられなくなるか、あるいは油断しすぎて失敗するかしそうだし。
私だって、追い詰められなかったら、あんなつまらん試験勉強なんかできたものか。

この事件のことを、最近の若者は視野が狭いと評する気もない。
最近のと言える程、私は昔を知らないし、まして一般化して論じることが出来るほどの知識も経験もないからだ。
昔から学生とはそういうものかもしれないし、あるいは、今は違うのかもしれないが、私にはわからない。

どちらにせよ、自分の視野が、今適正な範囲を見ているのかどうか、簡単にわかる方法があれば、どれ程良いか。
この少年を引き合いに出すまでもない、自分自身、それがわからなくなって行き暮れることが、日頃から幾らでもある。
自分の視野さえわからないのだから、まして家族であっても、他人の視野の広さがどうかなど、その時にはなかなかわからない。
結果を見て(この事件について、私が勝手なことを言っているように)後になってから、ああだこうだと言うことは出来ても、その時点では、そう上手くはいかない。

どうすれば、自分の状態がわかるのか、良い方法はないかと考えてもみたのだが。
やはり浮かばない。
強いて言うならば、経験だとしか言いようがない。
周囲の反応を見て、それを鏡として自分を振り返る。
その訓練を積み重ねることで、やっと少しだけ、今、自分は丁度良い範囲を見ているのかどうか、朧気に当たりをつけてみることができるだけかもしれない。
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by catsmoon | 2006-06-18 17:52 | 雑感
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