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常にリスクは他人事
2007年 05月 02日 |
偉そうなタイトルつけたが、何が言いたいかって言うと、そろそろいい年の両親に、いかに免許を手放させるかという問題。
両親とも、まだすぐにどうこうはなかろうが、そう思っている間にドカンとやって、後悔先に立たずとなるのが恐ろしい。
であるので、そろそろ危ないよ〜、運転止めた方がいいよ〜と吹き込んでいって、何とか本当に危なくなる前に運転を止めさせたいのである。

折しも、近頃の交通事故のニュースのタイトルを見た時に、受け取り方が変わっている自分に気がついた。
以前は、免許取り立ての若者のスピード出し過ぎによる事故か?と反射的に浮かんでいたのだが、近頃では、高齢者か?と浮かぶようになっている。
そして、それがまた当たるのだ。



両親とて馬鹿ではないから、高齢になれば、反射神経だの何だのが落ちてきて、若い頃と同じように自分ではやってる心算が、実はそうじゃなかったということになるのはわかっているはず。
高齢者の事故が増えているのも、高齢者が加害者になってしまうことが増えているのも知っているだろう。
つまり、高齢者が運転することに伴うリスクは重々承知している訳だ。

ところがである。
そのリスクは常に他人事なんだなあ。
何の根拠もなく、そういうリスクは自分を避けて通ってくれると思っている。

これは両親に限ったことではなくて、私もそうだし、多分、日本中の多くの人がそうだろう。
実際に「これはイカン!何とかしろ!」と叫ぶ意見を見ると、その対策を実行した場合に、自分が被るデメリットは華麗にスルーし、メリットだけを享受できると思っているように見えるものが少なくない。

たとえば、件の医師への僻地勤務義務化にしたって、自分の街から医師が連れ去られ、いざという時に受診できないかもしれないとは、誰も思っていないようだ。
大体、今や東京だって医師が不足しているんだから、自分とこは大丈夫と思える地域などありはしないと思うのだが。
でも、多くの人が、それで自分のところの医師が増えるか、乃至、連れ去られるのは別のどこかの医師で自分のところは減らないと信じているらしい。

話を元に戻す。
要するに、我が両親にしたって、高齢者の事故防止のための対策はと言えば、賛成するだろう。
高齢者が加害者となる事故が増えていると聞けば、それを放置している政府の無策を責めもするだろう。
けれど、あの〜、自分達もその中に入っていて、加害者予備軍だってわかってる?

こう言っている私だって、正直に言って、60になったら、さくっと免許を返上できるか自信はない。
なにせ、車がないと身動き取れない場所に住んでいる。
距離的には国道まで(車なら)大したことはないのだが、そこに出るまでの交通機関が壊滅的なのだ。
年取って、足腰が弱って、それでもあの便の悪いバスを使うことにできるかどうか、とても自信は持てない。

つまるところ、私も含めて、人間にとって常にリスクは他人事なのである。
如何にバスが不便だろうと、車で人をはねちゃうよりはマシである。
それはもう絶対にそうである。
しかし、多分、何も根拠はないけれど、強いて言うなら今まで大丈夫だったから、明日も大丈夫だろう、いつか、もう少ししたら運転止めるから、まだいいだろうと先延ばしにするのだ。
そう言っているうちに、ある日突然、その日は来るのである。
しまったと思っても、もう遅い。

自分が年を取っても、そんな風に自分だけは大丈夫と思い、事故のニュースを見て、気の毒に、もっと早く運転止めておけばよかったのにと、完璧に他人事な顔で呟く自分が見えるだけに、始末に悪い。
だから、両親を説得する難しさに頭痛がするのである。
問題は、その意見が正論であるかどうかではなく、いかに、そのリスクが自分自身にも、他者と平等に降りかかってくるのだと、実感するか、させるかにあるからだ。

車がなくとも、他に便利な代替手段があれば、ことは簡単だが、多分、それは難しい。
両親の免許と同じように、多分、世の中の多くの問題もそうだろう。
自分自身が不便になることを覚悟の上で、リスクを回避する決心をする必要がある。

他人の行為のリスクは、所詮、家族であっても他人事だから、とてもよく見えるのに、自分に降りかかるリスクは、どうしてこんなに見えにくいのだろう。
都合のいい部分だけ見ていたって、現実はそんなことに頓着してくれないことはわかっているのに。

とりあえず、親を説得するなら、自分自身がまずリスクを背負うべきだとはわかった。
必要な時は、いつでも車出すから運転止めろと言い、現実にそれだけの時間(実際に親が運転を止めたら、最低でも週に一回、実際には多分二〜三回)を割くことを覚悟するしかなさそうだ。
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by catsmoon | 2007-05-02 15:37 | 雑感
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